小樽商科大学
門脇 眞之佑

J-SOL4ヤングアンバサダー:大会後レポート

 今回のJ-sol4でSFが人と人との関係性を現在よりも良いモノにすることができるものであると改めて感じた。SFがカウンセリングのSFAから来ているためこの側面をSFが含んでいるのは当たり前である。しかしSFにはこれが近所付き合いから会社チーム作りにまで誰でも簡単にできるようになる可能性がある。またそれだけではなく特別ワークショップで上西正之さんが講演したシステム・コーチングのように応用することもできる。
 SFがかなり多くの人間関係に活用できると考えたのはJ-sol4で参加者が初めて会った人や業種や年齢が違う人同士でも和気あいあいと話し合っている場面を3日間見続けていた時だった。どうしたらこの雰囲気を作り出せるのだろうとJ-sol4を振り返りながら考えた。そんな中で参加していた人の多くが話すときに物事の明るい面に焦点を当てていたことを思い出した。SFは解決に焦点を当てている。それは物事の明るい面に焦点を合わせていくことでやる気や元気を引き出す側面もあると思う。参加者が全員ソルーショニストであったのでそもそも場が明るくならないわけがなかったのだ。
 もしソルーショニストでは無い人たちと一緒に同じような場をつくるためにはどうすればよいのだろうか?この疑問に分科会でのZACROSの発表がヒントになるのではないかと思う。鳩山由紀夫前首相が退陣直後twitterで書き込んだデレク・シヴァーズ氏の「社会運動はどうやって起こすか」についての動画で起きた現象がZACROSの中でも起きていたように思われる。その動画は1人の少年が野外フェスタにて突然上半身裸で踊り出し、それにもう1人加わることで周りの人が参加していき結局は大きな集団になるという話だ。この現象を起こす上で大切なのは「リーダーは最初の何人かの参加者を対等に扱うこと」と「大切なのは自分ではなく現象が起きること」だそうだ。ZACROSは見事にまわりを巻き込んでSFを広めている。それは最初に参加してくれた人がいたからこそ成功したのだと思う。
 ここで話題を変えSF的な考え方について考えてみたい。SF的な考え方について仲野勝也さんがわかりやすい例を上げていた。「もし誰かがグラスを割ってしまったとする。その光景を見て割れてしまったグラスを惜しむのも、グラスの破片で怪我をしていないか心配するのもどちらもその人の気の持ちようだ」と。私はこの考え方を聞いて暖かい気持ちになれた。それと同時にグラスが割れてしまった時心配している人と一緒にいたいと考えた。人間は楽しい気持ちになれる事の方に惹かれるらしい。実際にZACROSでも何か楽しそうな事をしていると興味を持ってSF参加するようになった方がいたそうだ。
 では話題を元に戻して最初の1人にどうしたら一緒にSFしてもらえるか考えたい。SFには人を引き付ける力がある。それは楽しくなれるからだと思う。無理にSFを進めなくてもなんとなく楽しいということを頭でなく体で理解してもらうことが大切なのではないか。そのためには自分自身がSF-insideしていてまわりにその楽しさをゆっくりと焦らずに伝えることが重要だと考える。伝えようしなくてもSFの楽しさは勝手に伝わってしまうようである。そう自分がSF-insideしていることで周りもゆっくりとSF-insideされていくのだ。それはグラスが割れてしまった時多くの人が心配できる人間になりたいと願う気持ちによるものだと思う。基調講演で青木さんもおっしゃっていたがもともとSF的なものを人間は持っているのだから実践と訓練でそれを増やすことも可能である。だから周りの人がゆっくりとSF-insideされるのを待って興味を持ったら今度は一緒に発信者となればよいと思う。
 私は今回のJ-sol4を通して焦らずにでも一歩ずつSFを自分の中に取り込んでいき、自分もそしてまわりの人も一緒にゆっくりと幸せにしていければと思う。王道に近道はないように思えてならない。