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J-SOL3

2010年6月26日(土)10:00-18:00
6月27日(日) 9:30-17:30
@東京 両国 国際ファッションセンター

アンケート集計結果
主催
株式会社ソリューションフォーカスコンサルティング
運営
J-SOL運営グループ
協賛
株式会社A・ライフ・デザイン株式会社ツリーオブジェムズ
有限会社ポンタオフィス“成果を出す!ビジネスカウンセリング ”
研究会TERUコミュニケーションステージ医療法人忠恕会
合同会社人材ドックオフィスサリュー

基調講演

マイケル・ヤート

ソリューションフォーカス:
ナチュラルにシンプル

"SOLUTION FOCUS: The Natural Way of Simplicity"

講師: マイケル・ヤート(スウエーデン)
通訳: 青木安輝

詳しいプロフィール>>

私たちは会社でも個人的生活においても、直面する問題に対して否定的でストレスを感じやすい視点、あたかもそれが死ぬか生きるかの問題であるかのような視点でとらえてしまうことが多いようです。そのために、私たちは脳や生体システムを不自然な形で使うことが多くなりがちです。ソリューションフォーカスを活用すると、大きな問題を小さなことである「かのように」扱うので、自然に、シンプルに、持っている能力を最大限に活かせる状態で問題に対処することができます。恐れや怒りを減らし、勇気と利他心そして知恵をもたらたしてくれます。

ソリューションフォーカスは解決に向かう上で、人を丸ごと活かし、脳や生理作用の全てを動員する全人的(whole person)な手法です。SFは人間が持つ「未来の可能性」を想像する力、そしてそれを発揮することから得られる学びに基礎をおいています。そのような能力は少なくとも5万年前から人類の神経生理組織に組み込まれていたようです。

ですから、SFと現代の脳科学は非常に相性がいいのです。そして最近では、脳科学の成果と東洋哲学の間の近似性を指摘する文献も急速に増え始めています。脳神経科学領域における感情や社会心理に関する研究成果の多くは西洋哲学にとっては驚きとなるものですが、例えば禅の視点からすれば当たり前のことであることは珍しくありません。

東洋哲学の様々な概念はソリューションフォーカスと相性が良いようです。例えば、簡素さ、自在発生、自然、無為、初心などです。また仏教、儒教、道教のいずれにおいても人間は基本的に関係性の中にあり、相互依存している存在であると見られています。近年注目されてきた「創生」や「複雑系」そしてSFの「人と人の間(inbetween)に作用あり」という考え方と共通しています。ですから、 私は日本そして他のアジアの文化とソリューションフォーカスは自然にもともと適合していると主張しています。

私の考案したPLUSモデル(*)はSFワークの核となるプロセスを、誰にでも使いやすいようにシンプルに提示しようとした試みです。SFが持つ自然な力強さをシンプルに磨きあげることで、個人や集団がSFを学び活用する力を引きだしやすくしたつもりです。ソリューションフォーカスを使おうとすることの本質は、解決は既にその人の中にあり、問題の真っただ中においてもその可能性は存在しているとみなすことなのです。同じ意味で、SFのパターンはそれを活用しようとする専門家の中に既に存在しています。SF活用とは、自分の内に持っているものを再発見し、再学習するということに他なりません。そのためには初心者の素直な心が必要ですが、それは言うほど簡単ではなく、強い自制心と努力を必要とします。日本人が様々な武道や生け花などの習い事を通じて、地道な努力により完成度の高い自然さを手に入れる伝統を持っていることと相通じています。SFは外から取り入れるものというよりは、潜在的に持っているものを耕し発展させることであると言えます。たゆまぬ努力によって自然なシンプルさを手に入れるというのは、私から見ると、アジア文化圏の皆さんが世界にもたらしている最高の贈り物だと思います。ですので、SFは以前から日本文化に内在していたと言えますし、私はこの「日出づる国」でSFがどのように発展していくのか、大変興味深く見守らせていただいています。

*PLUSとは以下の4語の省略です
Platform : Look at the future: Utilize success: Stepping the scale

スモールサクセス共有タイム

ちょっとしたSF実践のコツ
ちっちゃな成功体験を分かち合いましょう!

J-SOLは名前の通りソリューションフォーカスの活用事例を共有する場です。活用事例というと普通は「成功事例」という言葉を思い浮かべがちです。すると、どうしても大きなプロジェクトの成功等をイメージしがちです。もちろん、そういう大きな成功談からエネルギーやインスピレーションをもらうことは大変意義のあることですが、自分がSF実践したい場面にそのままあてはめられることは多くはないかもしれません。ソリューションフォーカスを実践する上で参考になるのは、必ずしも大きな成功だけではなく、小さな工夫、ちょっとしたコツのような具体的で小さなものである場合が多いです。そしてそれは小さな成功(スモールサクセス)の中に見つけられます。

成功事例というほどではないけれど、この間こんな話し方をしたら会議がスムーズに進行した、難しい上司にこんな言葉を使ったら提案が認められた、停滞したチームの打ち合わせでこの質問をしたら皆の顔が明るくなった、等等SFマインドで工夫したことが人と人の間で起こることに前向きな変化を与えた小さな経験は多くの方が持っているはずです。J-SOL3では、そういうお互いの小ネタを共有してみようという新しい試みです。

4つのSF応用場面別にあらかじめ用意されたスモールサクセスのプレゼンテーションを聞いた上で、参加者の皆さんには4つのシェアグループの内一つを選んでいただきます:

グループ1
「自分自身へのSF活用」
グループ2
「一対一場面(コーチング、指導、相談、その他)でのSF活用」
グループ3
「チーム(組織)へのSF活用」
グループ4
「研修へのSF活用」

そして、それぞれの部屋に分かれて、テーマに掲げられた場面における自分のSF体験、SFマインドで手に入れた小さな成功、小さな工夫やコツについての分かち合いをしていただきます。ここでは全員が参加者になります。
初めてSFに触れた方、SFを知ってから日が浅い方でも、他の参加者のスモールサクセスについて聞く内に、SFとは意識していなかったのに似たような体験があることを思い出すかもしれません。一緒に私たちの内に眠る経験と知恵を引きだしていきましょう。

スモールサクセス1
スモールサクセス2
スモールサクセス3

分科会T

「『組織創造:ミッションダイナミックチームづくり』に
SFを活用した事業部門の事例」
小島裕司
Team GANESHA 小島裕司
(ソラングループ・ウェブオフィス叶l材開発チーム)

IT企業の事業部門で新しき組織を創造する「次世代プロジェクトマネージャの育成」を目指し、彼らがイノベータとなって顧客歓喜をもたらした行動成果をご披露させていただきます。事業部長の要請により、次々世代のプロジェクトマネージャとして、常に組織の外に目を向け、顧客歓喜に向けた新規・改善提案を生み出すイノベータを育成することとなりました。対象者は、マネジャクラスの二階層若手となります。SFの基本思想を掲げ、課題解決支援ミーティングとイノベーションをもたらす水平思考+オズボーンの各種手法を活用して継続的な実践活動をしてきました。このプログラムは、三ヵ年計画にて、昨年度一年目は、お互いを知る、尊重する、SFの基本概念について学習し、職場にて実践してきました。今回は二年目の活動成果のご披露となります。

■想定対象者:
経営者、組織創造・革新およびリーダ育成に関心のある方 他
■ポイント:
  • 組織創造:ミッションダイナミックチームづくり
  • イノベータ:次世代リーダの育成
  • 新規事業:顧客歓喜をもたらす提案


「組織改革を加速する
SFコンサルティングの実践と成果」
伊藤喜代次
伊藤喜代次
(株式会社A・ライフ・デザイン)

組織・事業変革のコンサルティングでソリューションフォーカスを活用することで、スピード感のある変革を実現した成果のレポートです。疲弊する地方経済、長引く景気低迷は、経営者にポジティブな経営戦略の展開よりも、抱えている「問題」を優先して解決しようと動機づけます。しかし、問題に取り組むことで「良い組織」「健全な経営」を形成できるという保証はありません。ポジティブな経営戦略展開をめざし、組織のもつ強みやチャンスを活かすかどうかが重要な課題です。この事例は、2008年から約1年間のSFスタイルのコンサルティングを実践した北関東の企業組織のケースです。企業組織の変革をめざすプランニングを行うプロジェクトチームに対する研修過程、中期計画策定プロセス、役員会の運営、組織討議など、さまざまな場面でSFを活用することによって、短時間での成果と目標共有を実現した事例を報告します。

■想定対象者:
企業の経営企画・総務担当者、経営コンサルタント、研修講師 他
■ポイント:
  • 企業組織の持つビジネスの可能性とダイナミズム
  • 経営層および従業員がもつ可能性の確認と確信
  • OKメッセージの重要性、フューチャーパーフェクトとスモールステップの実践と成果


「マネージャ育成・職場活性化へのSF活用
“ケース上西”」
上西正之
上西正之
(東レ・メディカル株式会社 理事)

私はコーチングを学び始めた2002年頃から様々な段階を経て、社内へのコーチング導入を図り、ここ数年は部門長としてマネージャーや組織の課題解決のためのジェネラルマネジメントの中でソリューションフォーカスによる人材及び組織開発において目的を達成してきました。「スケーリングをして、できていることから聞く。」こんな単純なことでも、多くのマネージャーの対応にはあり得なかったことでした。「マイナス評価はせずにスモールステップで・・・」今までのマネジメントスタイルとのあまりの違いに当初はとまどっていたマネージャたちも、部下の反応が変わってくると、だんだんとSFの効果を実感し、自分のものとすることができてきました。グループコーチング化した会議でのフューチャーパーフェクト質問の効用等も含めて、マネージャ育成・職場活性化におけるSF活用の方法および成果をご紹介します。

■想定対象者:
組織内マネージャ・リーダー育成に関心のある方、経営者、コーチ 他
■ポイント:
  • 指示命令型の良さを活かしつつもSFを導入するコツ
  • スケーリング&未来形質問&スモールステップの活用法
  • 部下とのラ・ポールはどのように形成されていくのか?


体験ワークショップ:「ゲームで楽しくSF体験」
小野友之
J-SOL LAB West チーム 小野友之
(小学校教諭)

グループごとに、SF面接ステップの島を移動しながら解決を構築するワークを体験していただきます。各個人がそれぞれの課題(テーマ)を持ち、相談者・援助者の役割を交代しながら、ガイドの助けも得て、SF面接ステップを体感しつつ理解を深め、同時に自分の課題解決を意図したワークです。SF面接ステップを「見える化」して、動きを伴ったワークとして構成するので楽しくわかりやすいゲームです。次のような要素があります。
【SF面接のステージをテーブルの移動で見える化】
【質問をする際、ランダムアクセスカードが利用可】
【リフレクティングで複数の人から支援を受ける】
【解決チャートに記録しながらなので、全体像と現在地が確認できる】
【ガイド役が配置され進行サポートする】
SFを体感したい方ならどなたでも歓迎です。

■想定対象者:
一般、どなたでも、SFを体感してみたい方、他
■ポイント:
  • SF面接の流れがつかめる
  • 自分の課題の解決構築を体験できる
  • 参加者同士の交流が深まり、チーム意識が高まるのを実感できる。


「ポジティブ心理学を職場に活かす」
フレドリク・バニンク
フレドリク・バニンク(オランダ)
(臨床心理学者、“国境なき医師団”研修講師)

ポジティブ心理学とソリューション・フォーカスは幸せなカップルのようなものです。コーチング、葛藤解決、カウンセリングなどどのような文脈における場合でも、強みに焦点を当てることによって人生の質を高めようという情熱が共有されています。お互いから学びあうことができ、一緒になることでさらに花開くのです。ポジティブ心理学の広がりは、心理学が長年にわたって病気や弱さの研究に偏っていたことへの反省から発展してきました。不適切なものを直すことについてだけでなく、適切なものを積み上げていくことについて話し合うべきなのです。心理学は病気や健康だけでなく、仕事、教育、洞察、愛、成長、そして遊びも扱います。このワークショップは、ポジティブ心理学と、その“家族”ともいえる楽観主義、希望、自己効力感、自尊心、ポジティブな感情、回復力、そして幸せを紹介します。

■想定対象者:
一般、SFとポジティブ心理学の関係に関心のある方、他
■ポイント:
  • 希望と回復力に関する研究成果に基づいてポジティブ心理学を仕事に活かす方法について知る
  • 明日から仕事で使えるソリューション・フォーカスのスキルを持ち帰る
  • 一緒に仕事をしている仲間が、より健康的で、より幸せな毎日を過ごすことを支援する方法

分科会U

「SFで小さなお店のチームビルディング&ブランディング」
島田 良
島田 良
(株式会社りんごの木 経営企画室長)

美容室新規オープンに向け、店のコンセプト作り&チームワーク作りにSFがどう役立ったのかをお伝えします。私は、長野県長野市で7店舗を展開している美容室の経営に参画しています。今回は昨年10月にオープンした新規店舗(スタッフ9名)の約4ヵ月の準備期間にSFの思想と手法がどう役立ったかをご紹介します。準備に際し、オープンまで別々の店舗で勤務しているスタッフ同士の信頼関係を築くこと、そして、1人1人の意見を共有しながら、コンセプトとして集約していくことの2つをテーマにミーティングをすすめました。結果、ほとんど宣伝を打っていないにも関わらず、2ヶ月間でのべ1000名以上のお客様にご来店いただくことができ、アンケートでも多くのお褒めの言葉を頂くことができました。スタッフ1人1人の強みと特長を活かし、同時にチームの信頼関係を強めるプロセスは、店舗系のビジネスを営む方や、10人規模のグループリーダーにとってヒントになることが沢山あると思います。

■想定対象者:
中小企業(特に店舗系)の経営者、10人以内のグループリーダー、コンサルタントなど 他
■ポイント:
  • スタッフを巻き込みながらお店のコンセプトを作っていくプロセス
  • 「仕組み」があれば、楽しみながらでも成果が出せる。
  • 合宿の効果=寝食をともにする&自己開示


「SF-WAYが組織に浸透する時」
張 琴
張 琴
(社会教育研究所代表、研修講師)

SFを駆使し、理念を実践することで成果を上げた企業の具体的な方法、かつアイデア満載の組織を作りあげた事例を紹介します。大手の製造業グループ会社で、理念の実践と浸透・定着のための取り組みをソリューションフォーカスで行い、目に見えにくい成果を目に見える成果につなげた事例があります。企業理念は掲げていてもなかなか自分のものとは思えない社員が多いのが普通です。成功の鍵となったのは、理念が自分のものとなるよう、自ら関与する機会を創りだして自社の良さを新たに発見し、SFを実践したことです。他社の良さをもって、自社の悪さをたしなめるのではなく、自社の良さによって自社の改革を行うことで、理念に示されている企業本来の姿に戻る事ができます。今回は、改善ではなく風土を変える創意工夫のノウハウを紹介いたします。

■想定対象者:
組織のマネジメント層、コンサルタント、講師 他
■ポイント:
  • 理念浸透と実践のノウハウ
  • 「創意工夫」を生かしたSF
  • 解決ツールの使い方


「ママたちのSF変身“にっぱっぱっ♪”」
鈴木安子
鈴木安子
(ごきげんコーチング)

「SFの裾野を広げればたくさんの人が元気になれる。」そう心の奥で思っていた私は絵本のような形が良いと思い、グループコーチングセッションを続けているママたちと月1回の絵本プロジェクトを立ち上げました。進行役をママ達にもお願いし、フューチャーパーフェクトを語り合うと力が湧いてくるのを感じました。絵本のメインキャラクターは、“可能星”からやってきた『にぱぱちゃん』で、SFと共通する3つの視点で展開していきます。
『にっ』と笑って!→『OKメッセージ』
『ぱっ』とひらめいて!→『きらりんフューチャーパーフェクト』
『ぱっ』と動いちゃう!→『お気軽スモールステップ』
ミーティング・セッションもこの3つをベースに展開してきました。するとママさんたちが「にっぱっぱっ」と変身していったのです。その生き生きとした様子をお伝えします。

■想定対象者:
個人として身近にSFを取り入れたいと考えている全ての方、他
■ポイント:
  • フューチャーパーフェクトは実現できる威力ありということ
  • いつでもどこでもSFは気軽に実践できるということ
  • SFコミュニケーションは家庭・職場問わず、元気の循環を起こすということ。


「部下が前向きになるリーダーからの5つのSF質問」
サイモン・リー
サイモン・リー
(エグゼクティブ・コーチ:シンガポール)

経営者も社員も、目標達成のために問題を分析し、なんとか解決しようと時間を使い果たしています。しかし、成功するリーダーシップに関するわれわれの経験からわかったのは、成功は、うまくいかなかったことではなく、うまくいったことに焦点を当てることによって生み出されるということです。多くの場合、問題に対する解決策は、チームの中、会議室の中に既に存在します。リーダーがすべての答えを持っているわけではないと認めて、リーダーの重荷を取り除き、解放されたエネルギーで、チームメンバーの創造力、知識、そして専門性を引き出すことが、解決のカギです。人はもともと何か前向きなものに貢献したいと願っています。効果的なリーダーシップを創り出す5つのSF質問によって、どのようにして、人が考えるようになり、チームメンバーに力が与えられ、より協力的になって行くのかをお伝えします。

■想定対象者:
チームリーダー、管理職、経営者、他
■ポイント:
  • 問題志向ではなく解決志向な問いかけの重要性
  • 部下の自発性を活かす
  • 具体的ですぐに使える5つのSF質問フレーム

分科会V

「“SF inside”になっていくZACROS(その後)」
ZACROS5夢の会
ZACROS5夢の会
(藤森工業株式会社)
複数事業所からSF実践コースに参加し、改善活動や会議が問題志向から解決志向へ変化するなど、昨年のJ-SOL2で発表した内容の続編としてSFが社内に浸透しつつある様子を報告します。現段階での主なポイントとして、社内自主改善活動(SJK)においての助言が、問題志向的視点から解決志向的なものへ変化しつつあること。もともと製造現場向けの問題志向の強い研修(SUS)にSFをブレンドしたこと、などです。例えば、研修終了後の姿をミニFPとして、研修開始時と終了時にスケーリングをして前進感を高めたり、お互いの意見を共有するために随所で2分間の意見交換タイムを設ける、プチ自慢大会でOKメッセージのすばらしさを体験する等です。他にも様々な実践が進行中ですので、J-SOLの大会時点では、さらに発表内容が進化すると思われます。ご期待ください。

■想定対象者:
製造業の方、「現場」の進化に興味がある方、他
■ポイント:
  • ゴールの共有化
  • 組織内でのOKメッセージの活用
  • 現場の良い雰囲気作り


「学習の可能性にチャレンジする
ワクワクプロフェッサー・プロジェクト」
高崎明美
高崎明美
(放送大学ICT活用・遠隔教育センター 准教授)

大学教員である私自身が、SFを活用して、ワクワク成長しながら授業を実践した事例を報告します。大学の授業を教えて20年になります。この間、授業を「受講者自身による学習活動の場」として位置付け、様々な工夫を行ってきました。一方で、学生が主体的に学習しない、楽しそうな顔をしていない、私語や居眠りをして授業に参加しないなど思い悩むこともありました。同様の悩みを打ち明ける同僚は決して少なくありません。そのような大学教員が、学生60名を対象に、約4ヵ月間SFを活用した授業を実施しました。その結果、受講生がキラキラ輝きながら学習活動している様子が伝わってくる多くのコメントをもらいました。今回活用したワクワク・キラキラな学びを生むアイデアやSFツールを紹介します。「新米ソリューショニストをちょっぴり助けてあげよっかな!」「自分はこんな風に教育や研修にSFを活用してるよ♪」といった先輩ソリューショニストからのリフレクティングも歓迎します。

■想定対象者:
教員、講師、研修講師、教育・研修担当者など
■ポイント:
  • 教師がワクワクする学習のデザインとSF実践事例
  • 教師・学習者のモチベーションを維持・向上するSF活用事例
  • eラーニングに役立つSF導入事例


「チームでSFを活用するとこんな変化が起きる」
〜SF活用事例とSFセミナー運営の「こつ」〜
吉田 謙
吉田 謙
(SMBCラーニングサポート株式会社 チーフインストラクター)

「業績が悪い企業が多いので融資が増えない」「若手の能力が低くて困っている」「コミュニケーションが良くない」と愚痴を言っていた銀行の支店長が、SFセミナーを受け、「何事もみんなで『明るく、楽しく、積極的に』取り組もう」とメンバーに語りかけ「良い所探しイベント」をきっかけに一体感を作り出して「はつらつ組織」に変えた事例を発表します。また、ある証券会社の営業マネジャー全員にSFセミナーを実施し、リーマンショック後足踏みしていた営業の現場を元気づけて、職場に変化を起こした事例なども紹介します。SOLルーマニア大会での発表を通して気が付いたことも交えながら話します。
SFセミナーを受けたほとんどの方が、すぐに自分なりに工夫してSFを活用されます。そこで、「SFをすぐに使いたい」と思わせるセミナーのプログラム作成や運営上のちょっとした「こつ」についても披露しますのでお楽しみに。

■想定対象者:
組織運営、チーム作りに携わる方、研修企画者、研修講師など
■ポイント:
  • 組織運営やチーム作りでのSFの活用方法
  • SFをチームで活用したときの相乗効果
  • SFセミナーのプログラム作成・運営上の「こつ」


「SFを応用したメンタルタフネス・ワークショップ
プログラムの構築と実践」
森田由美子
森田由美子
(株式会社C’s PORT 代表取締役)

元気な個人と組織作りのためのSFを応用した「メンタルタフネス・ワークショップ」の内容とその成果について報告します。研修講師、コーチ、カウンセラーとして相談業務、職場環境改善などの領域で様々な組織に関わる中で、不調にならないだけでなく、もっと積極的な支援をするために何かできないかと考えて創ったプログラムです。管理職面談で得た成果から、重要なポイントは自己信頼、他者尊重、感情と行動のコントロールの3点であることが浮かびあがりました。ストレングスファインダーで強みを認識したり、ソリューションフォーカスで自分のできているところに焦点を当てていく考え方がプログラムの中心です。SFの基本哲学が活かされたC’sメンタルタフネスの考え方で、たった一回のプログラムでも周囲の人が驚くくらい表情が変わった受講者の方もいます。

■想定対象者:
メンタルタフネスという言葉が気になる(惹かれる)人であれば誰でも
■ポイント:
  • メンタルヘルス対策の新しい視点が見つかる
  • 心が元気でいるためのヒントが得られる
  • 本来持っている能力を活かすということが腑に落ちる


「組織におけるSFベストプラクティス」
〜SFCT認証事例レポート〜
キルステン・ディロルフ
キルステン・ディロルフ(独)
(ソリューショニスト・SFCT会長)

様々なSFの成功事例や活用事例について知ることは、ソリューショニストが自分の仕事が人や組織のために役立つことをあらためて確信するために良い方法です。SFCT(Association for Quality Development of Solution Focused Consulting & Training)は、2008年からSFワーク・レビューを実施してきました。2人のレビューワーが一定要件を満たして申請されたSFワーク(コーチング、チームビルディング、研修、コンサルティング他)に関して、どのようなところがSFワークとして素晴らしいか、そしてどの部分をさらに改善できる可能性があるかについてレビューするというものです。この分科会では、私自身がレビュープロセスを通じて学んだこと、実際に認証された事例、そしてこのプロセスが持つ学習効果について皆さんにお伝えしたいと思います。昨年J-SOL2に参加してから日本語の先生についていますので、少しだけ上手になった日本語をご披露できると思います(笑)。

■想定対象者:
ソリューションフォーカスを活用した仕事の質を向上させたいと願う人、他
■ポイント:
  • 良いSFワークを識別する基準
  • 組織の中でSFが役立った素晴らしい事例を(最低)3つ
  • 仲間の力を借りて、自分のSFワークの質を向上させる方法

特別講演

マーク・マカーゴウ博士

SFで可能になる世界とは

講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
通訳: 青木安輝

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SOL国際大会創設者の一人として、J-SOL1において基調講演をしてくださったマーク・マカーゴウ博士が再来日されます。2002年に名著"The Solutions Focus"が出版されてから8年がたち、世界各地でSFの種を播きつづけてきた博士は現在ソリューションフォーカスの過去・現在・未来をどのように見ているのでしょうか?

マーク・マカーゴウ この講演の中では以下の4つの問いに答える形で、その時点で博士が持つ最新の情報を提供してくださる予定です。

地域的にも内容的にも多様な活動をされているマカーゴウ博士ですが、目下のところもっともエネルギーを注いでいることの筆頭にあげられるのがSFCTです。これはソリューションフォーカスを活用した良質のコンサルティングや研修などを認証し、プロフェッショナル・ソリューショニストたちが提供するサービスの品質を向上させることを目的とした非営利団体です。日本でも現在支部をつくる準備が整えられつつあります。

来日する直前には、バリ島でアジア太平洋地域の解決志向アプローチ国際大会(Asia Pacific Solution Focused Approach Conference)に出席される予定なので、そこでの展開もレポートしていただける予定です。

乞うご期待!

SFフューチャーCafe♪

「あなたの欲しい未来はどんな風に輝いていますか?」  

ここまでの1日半でソリューションフォーカスの活用事例やそれを創りだした様々な人達と直に交流し学び合うことができていることでしょう。最後に、ここで学んだことがあなたの望むように活かされたとしたら、これからどのような未来が開けてくるのか思い切り想像力を働かせてみる時間です。あなたが既に手に入れているものを確認して、欲しい未来の可能性に焦点をあてていきましょう。もちろんSFですから「鼻と鼻の間」で未来への前進力を創りながら。

SFフューチャーCafeは、気楽な茶飲み話の雰囲気でマジメな雑談を楽しむ場です。多くの方と交流し対話を繰り返しながら2日間の学びを振り返り、そして未来へ向かうあなたの道を照らす光、未来から聞こえてくる声、未来に向けて前進する感触を味わってみる場です。

SFフューチャーcafe

プレセミナー

マーク・マカーゴウ博士

ソリューションフォーカスと未来の新しい創り方

"The Solutions Focus and the New Way
to Create Your Future"

講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
 ジェニー・クラーク(英)
通訳: 青木安輝

詳しいプロフィール>>

あなたの望む未来を創る“新しい方法”を探していらっしゃる皆さん、是非お伝えしたいことがあります。仕事のこうなればいいな、家庭生活や様々な人間関係のこうなればいいな、人生でやりたいことに関してのこうなればいいな、などに関して目標設定をしたのはいいのだけれど、あまりにも色々なことが思いがけない変化をしていくので、計画した通りのことを実現するのは不可能だなんて思ったことはありませんか?もしかするとゴールや目標設定というのは、それらの言葉が約束してくれそうなものを案外私たちにもたらしてくれるとは限らないと、うすうす思っている方は多いのではないでしょうか?

このワークショップでは自分の新しい未来を創るのに、ゴール設定や戦略策定、計画立案やギャップ分析などをあえて「しない」というやり方で取り組みます。あなたがまさに今いるところからスタートして、自分のまわりで起こっている様々な変化の中から、自分が行きたい方向に自信を持って歩みを進めるために合致するものを選んで、それを役に立たせるにはどうしたら良いか、という視点を大切にします。

マーク・マカーゴウとジェニー・クラークが、あなたが自分自身に対しても、まわりの人に対しても使える6つのソリューションツールを紹介します。ワークショップに参加された方は、その場をスタート地点として、自分がさらに前進させたいと思っているプロジェクトへの新しい取り組み方を試してみることができます。そしてそれは、一緒にワークショップに参加された皆さんが、あなたの背中をやさしくスッと押してくれる仲間となって行く体験となるでしょう。

セミナーの特長
  • ゴールセッティングをしない新しい未来創造法の概念を理解する。
  • ソリューションフォーカスの6つのツールの活用法を学ぶ。
  • 自分の未来創造の第一歩をセミナーを中でスタートさせる。


マーク・マカーゴウ博士

組織開発(OD)におけるSF導入法

"Organizational Development in SF ways"

講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
 ジェニー・クラーク(英)
通訳: 青木安輝

ソリューションフォーカスの手法はもともと一対一の面談場面や小グループを対象にしたコミュニケーション法をベースにしてきました。しかし、その後の進化発展の中で、より大きな組織の中での変革プロセスに対する応用が増えてきました。このセミナーでは、マークとジェニーがソリューションフォーカスの解決志向的語法および変化志向的語法、そして創生的(emergent)アプローチが組織開発(OD)という領域にいかにフィットしているかというポイントをわかりやすく解説し、組織を活性化することに貢献したいと願う人なら誰でもわくわくするような刺激的セッションを体験できるでしょう。マーク&ジェニーが直接経験してきた、あるいはSOLコミュニティのメンバーが「組織」のレベルで取り組んできた様々な事例をご紹介します。

セミナーの特長
  • SFをSF以外の変革手法(システム思考、AI、TQM,シックスシグマ、アクションリサーチ、その他)と関連づけて理解することができます。
  • SFのアプローチを近接領域の体系(複雑系科学、ナラティブ、ストレングスベースの諸手法、他)と比較して特長をつかむことができます。
  • SFツールを組織という文脈の中でどのように応用したらよいのかを学びます。
  • 戦略プランニングやマネジメントをSF式に実行する新しいやり方を見つけます。
  • ライブ・デモンストレーション・セッション(参加者の中からの課題提供をお願いします)
  • 様々な手法や活動に関する経験をお互いにシェアします。

プロ・コーチ、ビジネス・リーダー、コンサルタント、チェンジエージェント、ファシリテーター、SF実践者といったカテゴリーに属する皆さんでしたら、このセミナーの価値は非常に高いものとなるでしょう。


マーク・マカーゴウ博士

ソリューションフォーカス入門

"Getting to Know the Solutions Focus"

講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
通訳: 青木安輝

短い時間でソリューションフォーカスについて基本的な知識を得たい、J-SOL3本大会前にソリューションフォーカスの基本をおさらいしたい、SFをビジネス界に広める立役者となったマカーゴウ博士はSFの基本をどう解説するのか知りたい等、この入門編に参加する動機は色々あり得ます。SFの予備知識がなくJ-SOL本大会やその前後のセミナーに参加される方には是非おすすめのプログラムです。


マーク・マカーゴウ博士

SFで課題解決:ライブセッションDAY!

"Experiencing Solution Building: SF Live Sessions DAY!"

講師: マーク・マカーゴウ博士(英)
 ジェニー・クラーク(英)
通訳: 青木安輝

ソリューションフォーカスを学ぶ上でもっともエキサイティングなのは、経験を積んだソリューショニストが実際にクライアントと関わる場面を見ることです。このワークショップは1日中、受講者の中から組織の中での課題を抱えている方にステージに上がっていただき、マークとジェニーが解決構築するお手伝いをするのを一緒に体験するセッションになります。クライアントは個人でも小グループでも可能です。つまり職場での解決構築を目指す仲間(あるいは上司・部下)同士で参加して、クライアント役をすることも可能です。クライアント役になれる方(グループ)は、数に限りがありますが、自分が直接クライアントにならなくても、セッションを観察する側に回ることで、目の前で起こっていることを自分の現場のことに置き換えて様々な思考実験をすることが可能です。またリフレクティングチームとしてセッションに関与するチャンスもあります。

ワークショップの冒頭で簡単なイントロダクションをした後、一回目のライブ・コンサルテーション(60分〜90分)を行います。提示されたトピックの内容、ワークの進行具合などに応じて、聴衆の皆さんにも様々な形で参加していただく可能性があります。セッション終了後に、ディスカッションの時間が設けられ、セッションの中で起こったことを確認したり、様々な視点の意見交換をするなど、学びのための時間が大切にされます。様々な背景や視点を持った方たちが集まった中で、起こったことの振り返りをする豊かな時間を持つことは、日常生活の中では不可能に近いことです。解決構築をするプロセスとは実際にどのようなものなのかを体験したい、見てみたいという方、またSFのツールを使いこなす洗練された技とはどのようなものかを知りたい方は、ぜひこのチャンスをつかんでください。

以下のような皆さんにおすすめします。リーダーシップを取っている方、チェンジエージェント、ファシリテーター、コーチ、人材開発担当者、コンサルタント、組織開発スペシャリスト、そして生のSF活用現場を見たいを希望する人なら誰でも。ソリューションフォーカスの知識がなくても参加可能です。SFを学んでいる最中で自分の体験の幅をひろげたいと希望されている方にはぴったりのワークショップです。

プロ・コーチ、ビジネス・リーダー、コンサルタント、チェンジエージェント、ファシリテーター、SF実践者といったカテゴリーに属する皆さんでしたら、このセミナーの価値は非常に高いものとなるでしょう。

ポストセミナー

マイケル・ヤート

マイクロツール: たった5分で必要な答が見つかる

"Microtools: finding solutions and focus in five minutes"

講師: マイケル・ヤート(スウェーデン)
通訳: 宇都出雅巳

詳しいプロフィール>>

マイクロツールは、ソリューション・フォーカス・アプローチのもっとも力強い部分を抜き出し、職場の日々の状況において使える方法として開発されました。注意力を喚起し、集中させる質問を注意深く選び出すことによって、心がより自然に働くのを助けます。マイクロツールによって次のような状況に対処できます。「あと5分で会議が始まるのに準備ができてない」「次の仕事に急いで取り掛かる前に考える時間がない」「即刻意思決定が求められる分岐点に立っている」。マイクロツールは6〜8個の質問であり、名刺に書き込めるほど短いものです。そして、ある状況において自分自身やだれかに問いかけるものです。それはまるで、もっとも重要な質問だけを行う超ミニインタビューです。より長いソリューション・フォーカス的対話は、この主要な質問を中心にして詳細に作りこんだものになります。マイクロツールにおいては、カギとなる質問にこだわり、それらをとても注意深く問いかけ、飾りや余計なものを一切使いません。その目的は長い会話に取って換わることではなく、厳しい時間的制約がありながらも、品質と効率が必要で、いいかげんさや不注意を避けたいときに使えるソリューション・フォーカスの型を提供することです。

マイクロツールの土台は、マイケルK.ヤートのPLUSモデルです。PLUSのそれぞれの文字がソリューション・フォーカス・モデルの重要な姿勢や課題を示しています。マイクロツールでは、これら一つ一つを1〜2の珠玉の質問に集約しています。質問はとても注意深く選ばれ、もっとも建設的な順序に並べられます。そして、最大限の注意と好奇心をもって問われるのです。こうして、できるだけ短い時間で、できるだけたくさんのリソースと集中を引き出します。また、マイクロツールがもたらすプラスの副作用によって、ソリューション・フォーカス・アプローチに構造や手順をもたらす力が鍛えられます。言い換えれば、コーチングやリードにおいて、あなたがより腕のいい職人になるのを助けるのです。

マイケルK.ヤートはアジアの哲学に影響を受けています。マイクロツールにおける最小限の優雅さ、簡素な力強さを育てるなかに、禅、タオイズム、そして武術の影響が見られます。また、脳科学と生物学の影響も受け、注意や感情と認知の相互作用に関する神経心理学の知見にも基づいています。一つの重要なコンセプトは、ツールとは生まれながらに持っている問題解決・解決構築スキルや人間を活性化しなくてはならないというものです。ある意味、マイクロツールとソリューション・フォーカス・アプローチはコーチングやリードにおける自然な形と見ることができるのです。 このワークショップは、すべては現実の状況で使用可能でなければならないという考えのもと、きわめて実践的な内容になっています。参加者は以下の点が得られます。

  • 二つの重要なマイクロツール(マイクロ計画ツールとマイクロ評価ツール)を自分自身、もしくはコーチングにおいてどう使うかを学ぶ
  • マイクロ決定ツールと関係性修復ツールについても簡潔に学ぶ
  • ソリューション・フォーカス・アプローチだけではなく、アジア哲学、武術、神経心理学といった、マイクロツールの理論的背景
  • マイクロツールを組み立てる主要原理。これによって、参加者独自の状況に合った形で、思い通りにマイクロツールの修正や、新しいマイクロツールの組み立てができる。


サイモン・リー

部下が前向きになる
リーダーからの5つの質問 (実践編)

"5 QUESTIONS EVERY LEADER MUST ASK:
[SF APPLICATION AT WORK]"

講師: サイモン・リー(シンガポール)
通訳: 青木安輝

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経営者も社員も、目標達成のために問題を分析し、なんとか解決しようとして時間を使い果たしています。しかし、成功するリーダーシップに関するわれわれの経験からわかったのは、成功は、うまくいかなかったことではなく、うまくいったことに焦点を当てることによって生み出されるということです。

非常に多くの場合、問題に対する解決策は、チームの中、会議室の中に既に存在します。リーダーがすべての答えを持っているわけではないと認めて、リーダーの重荷を取り除くことは、とてもすばらしく、自由をもたらします。答えは当事者が集まる部屋の外ではなく中にあります。チームメンバーの創造力、知識、そして専門性を引き出すことが、問題への答えをもたらすカギです。

このプロセスは、人々の注意を前に向けます。後ろにある失敗を振り返って、非難や言い訳をするのではなく、可能性や解決した状態に注意を向けるのです。これによって議論のエネルギーは、求めている成果へと向かいます。人は何か前向きなものに貢献したいと願っています。どのようにそれを実現するかをあなたにご紹介します。

このワークショップは、J−SOL本大会分科会で紹介した5つの質問を、皆さんが実際に効果的なリーダーシップを発揮するためにどのように使えば良いのか実践的に学ぶ場となります。現実の状況で5つの質問がどのように使われるのか、この質問がどのようにして、人を考えさせ、チームメンバーに力を与え、より協力的にさせるか体感してください。

この5つの質問は、あなたが直面しているほとんどすべてのマネジメントにおける課題に適用できます。たとえば、チームワークの改善、業績の向上促進、問題解決、プロジェクト管理などです。

このワークショップでは、あなたに以下の点をお伝えします。

  • 「何が失敗の原因なのか?」という問題志向のマインドセットを、解決、成功、そして目標達成の可能性を広げる解決志向なものに変化させる方法。
  • 5段階の質問プロセスを活用し、引きだした答えから得た知識を応用したり、そこからさらに発展させて、成功を導きだす流れのつくりかた。
  • 自ら取り組む姿勢を創り出し、責任者意識を確立し、そしてチーム内に信頼を築く方法。
  • このリーダーシップのフレームワークをマネジメントにおける幅広い課題に適用する方法。


フレドリク・バニンク

ソリューション・フォーカス的
対立解消法を仕事に生かす

"SOLUTION FOCUSED
CONFLICT MANAGEMENT AT WORK"

講師: フレドリク・バニンク(オランダ)
通訳: 宇都出雅巳

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ソリューション・フォーカス的対立解消法では、対立に焦点を当てる代わりに、欲しい未来、つまり現在と肯定的な違いのある未来に焦点を当てます。調停者やマネジャーの役割は、質問を投げかけることによって、その対立にかかわっている全員が目標を明確に表すこと、その目標を達成するための解決策を考え出すこと、そして、彼らを変わる気にさせることです。そのコンセプトと方法は、他の問題志向的な対立解消法と大きく異なります。ミーティングはよりポジティブになり、短くなります。このため、ソリューション・フォーカス的対立解消法は費用効率性も高くなります。

チームのメンバー同士、従業員と経営陣、組織と組織、また組織と政府といった間に対立がある場合、ソリューション・フォーカス的対立解消法は、仕事をとても効率的にします。

このワークショップでは、ソリューション・フォーカスに基づいた4つのシンプルな質問を学びます。この質問を、調停者、マネジャー、もしくはコーチとして使うことで、対立を解消し、協働的な関係を育てることができます。

ワークショップの目的
この3時間半の実践的ワークショップでは、次の3つのことを目指します。

  • ソリューション・フォーカス的対立解消法を学ぶ
  • ソリューション・フォーカスの専門家としての役割を学ぶ
  • ポジティブな感情を育て、希望と楽観主義を植えつける4つのソリューション・フォーカス質問の使い方を学ぶ


キルステン・ディロルフ

ビデオを使ったSFコーチング・トレーニング

"Solution Focused Video Coaching Training"

講師: キルステン・ディロルフ(ドイツ)
通訳: 青木安輝

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ソリューション・フォーカス・コーチングでは、「行動は相互作用の中にある」と言われます。コーチはクライアントと一緒に、セッションで得たい成果は何か、生活において何が起こってほしいのかを見つけていきます。コーチはリソースと例外を聞こうと耳をすまし、欲しい未来はどんなものかを探ってクライアントと一緒に鮮やかに描き出し、次のステップを明確にします。これらすべてをクライアントと協力して行いながら、コーチは常にクライアントの答えから次の質問が導き出されることを意識しています。コーチは作戦や手順を前もって作ってセッションには臨みません。コーチはセッションの現場で起こることに反応し、やり取りするのです。

コーチングの後で、そのセッションについて話したり、コーチが行ったことについて改善しようとするときには、コーチングを聞いていた人と一緒に記憶を思い出していきます。彼らは何がうまくいったかを伝えたり、ときには、次に行うときのアイデアを出してサポートしてくれます。コーチングで何がうまくいったかについて一緒に振り返ることは、とても強力な学びになります。ただ、それはそこにいた人の記憶に頼らざるをえません。

しかし今や、マジックミラーを通して生のコーチングを見るだけでなく、新しい技術により、コーチングを録画して後で見ることができるようになりました。これによって、どこでクライアントの言葉を使ったか、どこでうまくいっていることに焦点を当てたか、さらに場合によっては、どこでコーチが考えた解決のアイデアを入れ込んだか、それがクライアントに合っていたか、そうでなかったかを確かめることができます。キルステンの経験では、コーチが実際に何を行ったか、どのようにやり取りしたかを詳しく見ることは、とても大きな学びになると言います。

このワークショップでは、最初にキルステンによるビジネスコーチングの1セッションを見て、何がうまくいったのか(もしくはあまりうまくいかなかったのか)をチェックします。そして、録画されたセッションからどのように学ぶことができるかを探ります(コーチングは英語で行われていますが、通訳するか、もしくは日本語字幕をつけます)。そのあとで、二人の参加者にコーチングを行ってもらい、それを録画して、キルステンと他の参加者からフィードバックをもらう時間を設けます(キルステンには通訳がつくので、このコーチングは日本語で行います)。

このワークショップはきわめて実践的で、参加者とインタラクティブに進めていくものです。このワークショップによって、参加者は次のことが得られるでしょう。

  • コーチングを学ぶためのツールとして、どのようにビデオ録画を使うかがわかる
  • 新しい技術がどのように役立つかを知る(もしそれをまだ知っていなければ)
  • スーパービジョンや仲間同士の勉強会での学習効果を高めるために、ビデオ録画をどう使えばいいかがわかる
  • キルステンと二人の参加者による、生の、もしくは録画されたコーチングを観察する体験


青木安輝

通訳紹介: 青木安輝

2005年1月に(株)リューションフォーカスコンサルティングを設立(2013年株式会社ソリューションフォーカスに変更)して以来、日本でのビジネス版ソリューションフォーカスの普及に努める。著書は「解決志向の実践マネジ メント」(河出書房新社)「コーチング一日一話」(PHP研究所)等。欧州で年次大 会として開催されているSOL国際会議に2005年日本人として初めて参加し、2007年の大会では日本の事例を紹介するワークショップを開催、好評を博す。
2005年の出会い以来、ザーボさん一家とは家族ぐるみの親交を温めている。